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過去のイベント記事
第1回目は、マーケティング編
第2回目は、営業戦略&パートナー戦略編
第3回目は、人事戦略編でした。
今回は、経営戦略編で、再び青野さんの登場です。
とても参考となるセミナーだったので、今回もまとめておきたいと思います。
今回は、4回目になります。
サイボウズ超会議スタートです。
今回のテーマは、経営戦略編
毎回参加していますが、リピート率が約7割と
継続参加率が高い、イベントになってきました。
今回の司会は、インクルージョン・ジャパンの服部代表です。
今回は、第1部から対談形式になっています。
第1部 青野さんx赤浦さん 対談
第1部は、サイボウズ代表の青野さん、
インキュベイトファンド代表の赤浦さんの登壇です。
和やかな雰囲気で、対談スタートです。
資料をベースに、対談形式で進んでいきます。
今回の資料では、創業時と上場後の経営戦略、
資本戦略について理解が深まります。
赤浦さんの紹介
ネットで探した情報を、青野さんがまとめた資料です。
有名な会社の役員を、数々やっています。
サイボウズ、VOYAGE GROUPの前身 アクシブドットコムや三三など
多くの会社の役員をされています。
サイボウズの起業までの話し
社内ベンチャー立候補からスタート、起業後は
事業成長を重んじて、半年間は給与ゼロで行った。
創業から1年の売上げ推移
2ヶ月目に販売開始
12月から単月黒字化しています。
9ヶ月目の5月で勝利を確信したそうです。
設立時は、家賃5万の2DKオフィスからスタートしてます。
1室は、メンバーが住んでいたそうで、ベンチャーを感じます。
創業時のメンバーの役割分担
全員が開発者なので強いチームです。
創業時の貴重な1枚も、披露してくれました。
上場までの株の発行価格
初年度の経営利益率は20%
ジャフコから、1999年に1500万を出資してもらい
上場したら価値が、32億にまで上昇
10万の時に10分割しているので、実質かなりの値上がりとなっている
当時は、株を増やす方法がなかったため。
経営陣の持ち株をあげるために、当時のルールがあり
ジャフコから出資を受けているそうです。
青野さんは、立ち上げ時に250万の貯金を出し
半年間は給与ゼロだったのに、上場前に
持ち株を買うために数千万借金して購入したとのこと。
上場してからも長い道のりで大変だったそうで
2005年には、社長が青野さんに交代しています。
ただし、以前のM&A戦略は、掲げたまま引き継いでいます。
青野さん社長就任後の経緯
1年目は、積極的なM&Aで売上げは29億から59億に拡大
ただし、離職率が過去最大の28%に。毎週送別会だったそうです。
2年目は、59億から100億に売上げは拡大
離職率も17%と引き続き、高くなっていた。
想定以上の子会社赤字で、2度の業績下方修正
M&Aした会社の一覧。様々なジャンルの会社をM&Aしています。
今は、1社残して売却だそうです。
売上高の推移
青が連結売上高、赤が単体
現在は、シンプルな経営になっている。
ブログなどでは、沢山の批判が青野さんに寄せられたそうです。
社長を辞めたいと思ったそうですが、
周りの人が、なかなか辞めさせてくれなかった。
そんなときに、松下幸之助の言葉に助けられたそうです。
経営戦略の見直しを実施
命をかけてやる!と決めた事業に絞り、選択と集中を行う
グループウェアに集中して、世界で一番使われる
グループウェア・メーカーになることを新しい目標に設定
サイボウズのビジョンは
「チームあるところサイボウズあり。」
自社のチームワークを高めるため
人事制度の徹底的な見直しを実施
詳しくは、第3回の人事戦略編を参考にして下さい。
同じ人を集めるのではなく、多様性を重視
持ち株会で100%の補助金をだし、社員は市場の半額で購入可能
30%程度まで、社員で株をもっているところまで来た
副業自由化も制度として導入
離職率は、3.8%まで低下
社内の価値観の共通化、社内用語も整備
想いを伝える時の社内フレームワーク
多様な人が集まっても、話しが通じるためのフレームワークを準備
社員教育などに活用しているそうです。
社員の空き時間を、有効活用するため
生産性を上げるために、外出時のコーヒー代も費用負担
トップが、繰り返しメッセージを伝える事が大事
メッセージを伝えることが経営者の仕事
サイボウズのクラウドは、申し込みからデプロイまで
完全自動化されているクラウドサービスです。
長期戦略とするため、今年は利益ゼロへ
子会社を売却したので、キャッシュリッチになり自社株買いをした。
株価が低い時に、18億を使って全体の10%を購入
現在、含みが5億程度となった!
また、社長の青野さんの持ち株も整理
議決権のある株式が流出しづらい仕組み作りを実施
青野さんは上場経験をしているのに、キャッシュはあまり持っていないそうです。
株式買い取りのために借金もしていて、やっと完済とのこと。
とても苦労されています。
おすすめ本は、ビジョナリーカンパニー2
経営のための参考になる本だそうです。
サイボウズは、グループウェア事業でも売上金額が上がってきた
これからが楽しみです。
第1部 終了
第2部 青野さんx赤浦さんx伊藤さん 対談
プラス 伊藤さんが参加され
第2部の対談スタート
3名で対談形式となります。
伊藤さんが質問して、青野さん、赤浦さんが答える
パネル形式です。
設立当初
赤浦さんは、松山に足繁く通った広島から松山に行ったが
松山には、投資先はあまりなかった。
サイボウズは、松山でITベンチャーとしてキラキラしていた。
青野さん含む創業メンバーは、エンジニアだったため
赤浦さんからお金の話しを聞いて新鮮だった
最短上場を目指した。
丸三年と4日で上場
当初計画したよりも、早めに上場できた
M&A
経営責任を取るので、その会社に責任とれるのか?は大事
拡大は勢いだったが縮小は大変。内部は激論をしていた。
サイボウズの成功体験を、赤浦さんは多感な時に事業経験できた。
サイボウズのすごいところ
サイボウズのすごいところは、嘘をつかないと赤浦さんのコメント
チームの信頼関係が厚い。
赤浦さんは、ものすごく誠実で謙虚な人に出資している。
価値観を共有できるベンチャーはとても良い
サイボウズとは、一緒に教わってきて作ってきた。
常に物事について、素直に判断してきた。
M&Aした子会社売却後、事業をクラウドに集中した時に
赤浦さんから青野さんは迫力がついたと言われた。
一つ一つ真剣になってきた。
M&Aで買う時よりも、売却していく時に、青野さんは迫力が出てきた。
気がつくのは一瞬で、ふっきれた
前は周りに強い言えなかったが、命かけた時には、遠慮してる場合でない
グローバル戦略
上場後、サンフランシスコにオフィスを作ったが
年間4000万ぐらいまで売上げはいったが赤字だった。
スケジュールは、アメリカではプライバシー
簡単にクビを切られてしまうため、無理だと思い撤退
次の戦略は、文化に依存しない事業でグローバル戦略をする。
サイボウズの戦略
なぜ、世界一のグループウェア企業を目指したのか?
それをやると決めたため。結婚と同じ
覚悟を決めた!悩み始めたらきりがない
ビジョンを決めて、徹底的にやってみるとどうなるのか?
想い続けている、決めたかどうかが大事
いいチーム
いいチームが表彰されないのはおかしいので、自分たちで表彰し始めた
やり続けて行くと、マスコミや社員も注目し始めてくる
ワクワクのツボは、全員違うため
世界一のグループウェアをするには、多様性が必要
第2部 まとめ
赤浦さんコメント
ぶれずに選択と集中、事業が進めば可能性が見えてくる。
儲かりそうだからやるのではなく、どれをやるか決めて選択と集中
青野さんコメント
ドメインの選び方 3条件
1. 燃えられるか? 魂込められるか?
2. 世界一になれるのか? 突破できるのか?
3. 経済的合理性あるか? 事業が続けられるのか?
次回予告
次回は、「技術戦略」
5/28 19:30〜
場所は、サイボウズ セミナールーム
懇親会
スピーカーの3名も参加して
懇親会スタート
ごちクルのサンドイッチがならんでいました。
http://gochikuru.com/
OFFICE DE YASAIのトマトも配られています。
http://www.officedeyasai.com/
まとめ
今回も、とても参考となる内容でした。
はやり、登る山を決め、選択と集中は大事だと
改めて認識しました。
赤浦さんが、イベントに参加される機会は、少ないそうなので
とても参考になる内容を聞け、良い機会となりました。
次回は、技術の話しなので、またまた楽しみです♪
togetterまとめ
http://togetter.com/li/659872
[...] 第3回目は、人事戦略編 第4回目は、経営戦略編 第5回目は、技術戦略編でした。 [...]