ソーシャル時代のパーソナル・プラットフォーム戦略、5つの機能と3つの特徴


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平野敦士カールさんの、パーソナル・プラットフォーム戦略を読みました。
カールさんのプラットフォーム戦略は、分かりやすいし読みやすい。
書籍にかいてあったポイントをまとめておこうと思います。

めざせ「ひとり社長」
グローバルな市場を相手に、自らのノウハウを武器にして
さまざまな企業や人との、アライアンス(提携)し
自分をいろいろな人が集まる場=「プラットフォーム」に
することによって、どんな時代になっても、何があっても稼いでいける人

終身雇用の時代は終わり、会社でも能力主義が浸透してきました。
会社に行って席に座っていれば、給料がもらえるという考えではなく
一人一人が社長ならどうすると考え、責任を持って行動しようというのが
大事なんだと思います。

一人では出来る事は限られているため、仲間を巻き込み・巻き込まれて
より大きな事をやっていこうという事も書いてあります。
巻き込むときのポイントは、相手にメリットがあることで
必ずギブから始まる関係が大事だと思います。

必要なのは自分自身の意識転換
会社を超えたひとつのビジネス単位である ”自分”という
存在を確立する。主役はつねに自分自身。

「いまはこうしたい」という、はっきりしたビジョンを持つことが
大事だそうです。しっかりとしたビジョンがあれば、賛同する人は
自然に集まってくる。「自分に自身をもって、勇気を持って行動する」
事が大事です。

プラットフォーム5つの機能




①マッチング機能
プラットフォーム上で複数のグループの、需要と供給をマッチングさせる機能
過去の購買履歴に基づくリ、コメンデーションもマッチング機能の一種

②コスト削減機能
供給側が単独で実装するよりも低コストで、さまざまな機能を持つことが出来る
需要側にも供給側に対する、個別の手続きを行う手間が省けるメリットがある

③ブランディング機能
一定のブランド力(実績・安心感)のあるプラットフォームに
参加することによって、ユーザーへの訴求力が増す。
供給側に集まってもらうためにも、強いブランディング機能が必要
ブランド維持には一定のクオリティ水準が必要

④外部ネットワーク機能
利用者が増えれば、そのサービスや製品を利用する人たち
全体の利益と利便性が、向上していく仕組み(ネットワークの外部性)
SNSが急激に伸びているのは、外部ネットワーク機能によるもの

⑤三角プリズム機能
直接は引き合わないが、第三のグループを介在させることによって
交流が生まれる機能
広告と読者は直接引き合う関係ではなく、記事を介在して
読者に広告を結びつけている

成功するプラットフォームの3つの特徴


①プラットフォーム自らの存在価値を創出できるかどうか
誰と誰を結びつけるのか、参加者全てにメリットが与えられるか。
プラットフォーマーが介在することによって、はじめて新しい価値を
生み出すことになるかどうかが大事。

他のプラットフォームとの差別化を、いかに図るかも重要
一言で言えるキャッチフレーズが出来るかがポイントです。

②「場」に参加する人の「自動増殖化機能」があるか
自らが宣伝することなく、参加している人がどんどん他の人の
参加者を招いてくれる仕組み。
プラットフォームの外部ネットワーク効果(クチコミ)となる。

③ユーザーのクオリティ・コントロールができているか
プラットフォーマーは、プラットフォームの弱体化につながらないように
クオリティチェックの仕組みを設けるなど、「統治する」ことが大事
プラットフォームのビジョンを明確化しておくと同時に、
そのためのルールと規範が必要。

何よりも大事なのは、決してあきらめないこと
どうしても実現したいという、情熱
が大事
何に対しても、情熱と継続があれば乗り越えられる気がします。

また、情熱があれば巻き込み・巻き込まれて
どんどん物事が進んでいくので、ソーシャルによる「共有」を
最大限に生かして、「共感」によるバイラル効果で
より大きな事が出来ると思います。

カールさんの本には、具体的な例や、カールさん自身の経験談が
書いてあり、スラスラ読めてしまいます。
まだ、読んでない人は、是非読んでみて下さい。オススメです。

平野敦士カールさん書籍








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