この記事の所要時間: 約 10分44秒
今週、品川で「Developers [Social Enterprise] Summit 2012」
通称 夏サミに、参加してきました!
夏サミ
http://codezine.jp/devsumi/2012/social
とても、参考になる話しばかりだったので、
ブログにも、まとめておこうと思います。
基調講演の始めに、salesforce CTOの及川さんより挨拶があり
「ソーシャルエンタープライズ」という新しい考え方がある。
「ソーシャルは、コンシューマーだけでなく、ビジネスでも生きる」
と言う話しを聞きました。
たしかに、TwitterやFacebook、最近だと特にFacebookで
仕事関係でも、活用して来たなぁと思います。
また、社内SNSのソリューションも、増えてきた気がします。
基調講演
What is Social Enterprise ? 企業システムの近未来を夢想する
新野 淳一 氏 / 西脇 資哲 氏 / 藤井 彰人 氏 / 村上 明子 氏 / 関 孝則 氏クラウドが破壊するもの、創造するもの
publickeyの新野さんから、リレー形式で講演がありました。
クラウドがもたらす変化
・あらゆるリソースがソフトウェアで調達可能
・オンデマンドでスケールアウト/スケールイン
・事実上無限のリソース
・高度な運用の自動化
・グローバル展開
・あらゆるリソースがソフトウェアで調達可能
あらゆるリソースがソフトウェアで提供されるようになっています。
PaaS、IaaSでも、
ハードウェアを調達しなくても、サービスできるようになってきました。
・オンデマンドでスケールアウト/スケールイン
ボタン一つで、リソースの追加や削除が出来ます。
サーバが自動でスケールアウトすることも、最近は出来るようになりました。
・事実上無限のリソース
今までのように、ハードウェアの準備が必要なく
事実上無限のリソースが提供されます。
まあ、10000VMがほしいって言っても、すぐにはない気がしますが^^
・高度な運用の自動化
サーバの運用は、PaaS、IaaSの提供側がやってくれます。
HDD故障などで、運用作業を行う必要がなくなりました。
・グローバル展開
海外のサーバも、ボタン一つで調達できます。
簡単にグローバル展開ができる環境が、提供されています。
クラウドで、スピードが劇的に速くなりました。
従来のSIは、受注単価が最大2桁下がった。
ハードウェアの必要がなくなったため、物販の仕入れ販売がなくなりました。
インストール・チューニングも、必要なくなりました。
開発期間も短くなって、6ヶ月→3ヶ月になるものも多くなってきた。
これも、すごく分かります。
jQueryMobileなどのフレームワークを使って、
スマートフォンウェブサービスを作ろうとすると、
今までよりも、2〜3倍のスピードで開発が出来ます。
労働集約的なシステム運用は、PaaSやIaaSに含まれてきているため
運用の仕事は、少なくなってきています。
また、オンプレミスおよび、パッケージソフトウェアは、
サービスに、どんどん移行されています。
サイボウズLiveなどが、良い例です。
クラウドの破壊から逃げよう!
・成功の大事な条件は、成功するセグメントにいること。・デベロッパーは破壊から、創造へ向かおう
・仮説が正しいと限らない。自分で判断する
成功するためには、流れを読んで
成功するセグメントにいることが大事です。
創造することに向かって、自分で判断して行動する。
クラウドは、サービスモデル型になってきてます。
ソフトを自分でインストールしなくても、ブラウザから簡単に使え
オンサイトサポートが不要となった。今は、小規模でも展開が可能です。
モバイルを含むマルチデバイス展開
・主要機能はクラウド側に実装・ビューをデバイスごとに最適化
・ビッグデータの活用も大事
・主要機能はクラウド側に実装
アプリ側に実装すると、更新がリアルタイムにならないため
主要な機能は、クラウド側(Web)に実装するのが重要です。
・ビューをデバイスごとに最適化
スマートフォン、タブレットなどデバイス毎に
大きさが違うため、ビューを端末に合わせて、最適化します。
ソーシャル化
ソーシャル化のきっかけは、2009年11月のChatter登場業務アプリケーションも、ソーシャル化してきています。
あらゆる業務アプリに、ソーシャルやコラボ機能が組み込まれていきます。
ソーシャルを基盤にした新しいアイデア
・分析
・コラボレーション、業務ワークフロー
・アプリケーション連携
・ボット
標準技術として、OpenSocial2.0や、OpenID Connectなどが注目されています。
コンシューマでうけた機能をエンタープライズへ
Google 藤井さん
テクノロジーの変化
1.クラウド
2,モバイル
3.ソーシャル
クラウドは単純なWeb化でなく、人・情報をどのようにつなげて
効率化するかが、ポイントとなります。
ライフスタイルの変化
新しいITの指針は、「どこでも」「どのチームとでも」「いつでも」
「どんなデバイスでも」がポイントです。
コンシューマーの変化に、気づく必要があります。
GoogleApps導入事例 動画
株式会社スマートエデュケーション様Tick-Tock様
Microsoftのエンタープライズソーシャル
Microsoft 西脇さん
リアルタイムコミュニケーション:Skype、Lync
情報の共有:SharePoint、Yammer
それぞれの機能がバラバラでなく、統合していることが大事
SharePointのUIは、FacebookのUIに似ています。
OfficeTalkも、Office365に統合して、
アプリ・ファイル・人などをフォローできるようになりました。
Outlookも、ソーシャルプラグイン機能があります。
メール送信相手のソーシャル情報が、すぐに見えて便利です。
Microsoft Outlook Social Connector プロバイダ (Facebook 版)
http://www.microsoft.com/ja-jp……px?id=5039
ソーシャル活用のための分析技術
IBM 村上さん
エンタープライズソーシャルは、どこでもつながることが大事
状況に応じて必要な情報へアクセスし、データ分析で新しい発見をする。
データだけでなく、人が大事。
うまくサービスを使ってもらう事がポイントとなります。
企業システムの近未来を夢想する
salesforce 関さん
ソーシャルメディアで双方向のやり取りがされ、
しかもモバイルで、いつでもアクセス出来るようになります。
ソーシャルメディア中の、顧客の声を分析します。
また、顧客のプロファイル機能に、ソーシャルデータを付けます。
chatterで色々なものをフォローできます。
人だけでなく、情報、システムなどをフォローできます。
大事なのはつながり、知らない人ともコラボできる仕組みです。
chatterは、APIが用意されており、外部との連携も
chatter ConnectでREST APIが利用出来る。OAuthにも対応しています。
QlickViewにも、chatterプラグインが用意されています。
タブレット法人導入のトリセツ
大木 豊成 氏
セミナー資料
大木さんのイシン株式会社は、
スマートフォン、タブレットの導入コンサル、導入支援、サポートを行っています。
タブレットを導入することが目的ではなく、ビジネスで何をやるかが目的
便利にするために、iPadを導入する。目的をハッキリさせる事が大事。
導入するには、スピードがポイント。簡単にまずは使ってみることが大事です。
メールは、埋もれてしまうためソーシャルメディアを活用するのが良く
社内SNSのZyncroは、情報が埋もれない
社外の人も、招待できるのでプロジェクト別にも利用でき便利です。
Do not wait… 待たないで、先に進む事が大事!
スマートタブレット導入のフロー
購入 → 検討 → お試し → 検討 → 導入 → 運用
まずは、数台購入して実際に触ると、要望やアイデアが出てきます。
パイロット導入で、ユーザーを巻き込んで使うのが大事です。
導入時には、社内説明会も必要となります。
ソフトを使う場合は、市販のアプリケーションを使ってから
業務面でバグ出しをすると、実際の活用の場面に反映が出来きます。
ソーシャルメディアありきでなく、ソーシャルメディアを活用してビジネスをする事が大事です。
モバイルを軸に「すべてを再発明」
~開発者はどこまでやれるのか~畑中 洋亮 氏
セミナー資料
人類の三代発明
文字、車輪、インターネット
今は、モバイルがあり持ち歩ける。短時間・複雑ではなく目的が明確(単目的)
次世代IT導入のステップ
1.メール/カレンダー
2.SFA/CRM/ポータル
3.スマートデバイス
4.汎用ビジネスアプリ
5.フルカスタマイズ/業務アプリ開発
ガリバーの導入事例
2300台のiPadを導入
CLOMO MDMで端末を管理
GoogleAppsも導入しています。
アプリも機能別に作成。平均1週間に、1度リリースしました。
現場が、実際に体験出来る事が大事です。
触る → 直すの繰り返しを行い、
サイクルを速く回して、小さな試行錯誤を繰り返します。
HTML5を活用しています。アプリだと修正が大変だけど、
HTML5だと、作りやすく・直しやすくて便利です。
コミュニケーションは、「意味」のやりとりです。
アプリも同じく、意味をもって作るのがポイントです。
今までのIT → わかっている事を速くやる。
これから必要なIT → 今、どこで、何が、おこっているのか分かる事が必要です。
ソーシャル → 経緯をもって理解する。時系列を持った情報で理解します。
モバイルは、スモールスタートが大事です。
小さな試行錯誤の繰り返しをして、修正の繰り返しで良いモノを作ります。
まとめ
他の2つのセッションを、受講したんですが、まとめた、基調講演と2つのセッションが、
とても参考になったので、BLOGにまとめておきました。
その他は、togetterにツイートをまとめておいたので、
そちらを、参考にして下さい^^
今回のセミナーで感じたことまとめ
クラウドが出てきたことで、やることが変わった
単純な労働集約的な作業でなく、創造する作業をする事が大事です。
クラウドを活用する事で、サービスを速く立ち上げられる。
システムの開発期間も3ヶ月程度の縮められ、スモールスタートで始める。
モバイルは、いつでも利用出来るため、リアルタイム性が重要
シンプルに単機能、単目的にすることで分かりやすいサービスとなる。
スマートフォン・タブレットを導入するときは、まず触ってみて行動する。
Do not wait… 待たないで、先に進む事が大事!
アプリ開発よりも、HTML5を活用してWebにしていく。
修正の繰り返しで、現場が使える良いモノを作る。
ソーシャルは、時系列のデータをもっておくことが重要です。
人のフォローだけでなく、情報・ファイルなどのリソースもフォローできる。
とても有意義な1日でした。次のdevsumiにも参加したいと思います。
参考サイト
夏サミhttp://codezine.jp/devsumi/2012/social
togetter ツイートまとめ
http://togetter.com/li/346252